第19章 刀剣だって性欲あるよ
その後、夕食の時間になり広間へと足を運べば広間には大勢が集まっていた。
目線の先には、まんばくんが座っていてふと目が合ったがすぐに逸らされてしまった。
あぁ、やっぱり私はまんばくんに嫌われてしまったのだろうか…
そんなことを考えながら俯いていれば、いきなり後ろから誰かに抱きつかれた。
信濃「大将、どうしたの?」
抱きついてきたのは信濃だった。
『信濃…ううん、何でもないよ?』
信濃「ほんとに?怪しいけど」
『大丈夫!ほら、皆と一緒にご飯食べてきな?』
私は信濃の頭を優しく撫でれば粟田口のテーブルへと促した。
すると、信濃は頷き私の手を引っ張りながら粟田口のテーブルへと向かった。
『ちょ、信濃!?』
信濃「そんな落ち込んだ顔した大将を放っておけないよ。だから、一緒にご飯食べよう?」
『信濃……』
何この子……すごくいい子……
やっぱりショタは癒されるなぁ……涙出ちゃうよ〜
そう思っていればあっという間に粟田口のテーブルに着いた。
一期「あ。主殿、ご一緒に食べますか?」
私の存在に気付いた一期は、隣にズレながら私の座る場所を開けてくれた。
粟田口……なんでこんなに優しいのだろう。
『ありがとう一期…ごめんね?』
一期「いえ、主がいた方が楽しいですからね。それに、弟たちも喜びますから」
そう言って優しい笑みを浮かべる一期。
私はお言葉に甘えて一期の隣に座った。
すると私の右隣に信濃が座った