第19章 刀剣だって性欲あるよ
鶯丸との団欒に更に疲れた私はため息を吐いた。
『なんか気が休まらないな……個性が強すぎなんだよ、周りが!』
独り言を呟いていれば、少し空いた隙間から声が聞こえてきた。
おそらく縁側にいる刀が話しているのだろうと思い少しだけそちらに耳を傾けた。
〜 縁側 〜
三日月「最近身体がスッキリしないな」
小狐丸「溜まっているのですか?」
三日月「うむ、そうかもしれんな。前任には無理矢理させられていたが、俺は今の主は好きだからな…好きだから故、欲というものも出てくる」
小狐丸「確かに。好きと嫌いとでは、全く違いますからね…」
2人は深刻そうに話していれば、そこに鯰尾と加州が通りかかった。
鯰尾「あれ?お2人さん何の話してるの?」
加州「なんか顔が暗いけど?」
三日月「主の話をしていた所だ」
鯰尾「主の?その話、俺も参加していいですか?」
小狐丸「えぇ、どうぞ」
加州「え、じゃあ俺も参加する!」
三日月「はっはっは、人数が多い方が盛り上がるしな」
4人は縁側に横並びに座った。
そして再び話の続きを始めたのだ
三日月「最近身体がスッキリしないなと話していたんだ」
鯰尾「それって性欲のはなしですか?」
小狐丸「まぁ、そんな所ですね」
加州「……」
三日月「ん?どうした、加州」
黙り込んでいる加州を不自然に思い声をかける三日月。
3人の話を聞いていた加州が少し俯き加減で口を開いた。
加州「…あのさ…俺、昨晩…主とヤっちゃったんだよね」
3人「………………え?」
加州の言葉に3人はフリーズしてしまった。