第19章 刀剣だって性欲あるよ
鶯丸「そういえば、大包平の話を聞いてくれるか?」
『ん?大包平?』
鶯丸「あぁ。大包平とは同じ古備前派でな……」
いきなり見知らぬ奴の話をしてくる鶯丸
まぁなかなかゆっくり話す機会もないしと思い黙って聞くことにした。
〜 数時間後 〜
鶯丸「大包平は天下五剣の称号を気にしすぎな部分もあるんだ」
『………………へぇ…………』
あれから何時間が経っただろうか
いまだに大包平の話題でマシンガントークを繰り出してくる鶯丸
うん……もういい加減にしてくれないかな?
疲れたよ、なんか余計に疲れたよ!
きな粉餅も全部私が食べちゃったよ、だって大包平の話ばっかりで暇だったから。
鶯丸「それで、大包平が」
『鶯丸!!!』
鶯丸「なんだ?」
『もういいよ、充分聞いたよ…大包平は』
いい加減にしてほしい、切実に!
いや、鶯丸がこんなに大包平大包平うっさい奴だとは思いもしなかったわ。
もう充分聞いた、だからもういいでしょ!勘弁して!
鶯丸「まだあったんだが…それはまた今度話すとしよう。では、俺はそろそろ帰るとするか」
諦めたのか、話をやめてお盆を持てば立ち上がった。
鶯丸「では、また後で話をしよう。じゃあな」
それだけを言い残して鶯丸は去っていってしまった。
『……つ、つかれた……』