第19章 刀剣だって性欲あるよ
鶯丸「うまそうだろう。さて、お茶を入れよう」
鶯丸はお茶を湯呑みへと注いでくれた。
『ありがとう鶯丸!いただきまーす』
お茶を入れてくれた鶯丸にお礼を言いつつ、きな粉餅を楊枝で抓めば口へと運んだ。
『んー、美味しい〜…』
鶯丸「本当に美味しそうに食べるなぁ、主は」
『だって美味しいし!鶯丸も食べなよ、ほら、アーン』
私は新しいきな粉餅を楊枝で抓めば、鶯丸の口へと運んだ。
鶯丸「!…なら、遠慮なく」
綺麗な顔が近づけば、差し出した1口サイズのきな粉餅をパクッと食べた鶯丸。
『美味しいよね?』
鶯丸「あぁ、うまいな。さすがは燭台切だ」
『光忠は料理上手だからね〜…私も見習わなきゃな』
鶯丸「そうだな。毒入り料理で毒殺されたくはないしな」
『待てよ、おい。毒入り料理なんか出してないだろ!』
何を言い出すかと思えば、昨日の宴の席で言ってた言葉をまた言い出したのだ。
私の料理が毒入りとかほざきやがって…
なんて失礼な奴なんだ、お茶丸め…
鶯丸「はぁ、お茶はうまいな」
『え?シカト?シカトなの?』
私の言葉をスルーしながらお茶を嗜んでいる鶯丸
うん、心底ムカつくんだけど気のせいかな?