第18章 刀の顕現作業
長谷部「主、少しお休みになられた方が…」
『うん、後でゆーっくり休むから大丈夫!それより、長谷部に主命があるんだけどいい?』
長谷部「!…もちろんです!」
主命と聞けば顔がパァっと明るくなる長谷部
尻尾を振ってる犬みたいで可愛いな、ほんと…!
『ありがとう!あのね、さっきこの2振りを新しく顕現したんだ。名前は亀甲貞宗と不動行光。どうしても私の手に負えないから長谷部…面倒見て貰える?』
長谷部「…え、コイツらの面倒を……?」
話を聞いた長谷部が初めて嫌そうな顔をした。
やっぱり嫌だよなぁ、酔っぱらいとドMの面倒なんて…
わかるよ、わかる……でも不動はまだいい子だから!
亀甲は…うん、もう言葉なんかないくらい強烈だけど、きっと長谷部なら大丈夫……なはず←
ここは女の子特有のうるるんビーム作戦を…!
『やっぱり……ダメかな…?』
私は目を潤ませながら上目遣いをした。
やってる私が吐いてしまいそうだが、我慢。
すると、長谷部がハッとしたような表情を浮かべればその場に跪き私を見上げてきた。
長谷部「主…その主命、この長谷部にお任せください。なので、そのようなお顔は…」
長谷部は私の手を取り見つめながらしゅんとしていた。
きっと私が泣きそうだと感じたのだろう。
いや、泣いてるわけでないのだが……←
目を潤ませて上目遣いってぶりっ子がやってるようなアレなんだけど、刀には通じなかったか…そうかぁ…でも引き受けてくれるらしいから意味はあったかな!