第18章 刀の顕現作業
鶴丸「な、なんだ!?主が俺を甘やかすなんて……どこかに頭でも打ったのか!?」
そういって、抱きついた私を離せばジロジロと見られる。
『え?大丈夫、正気だよ正気』
鶴丸「え……ついに俺も甘やかされる日が来たのか……!!!」
甘やかされたことがよほど嬉しかったのか、再び強く私を抱きしめてくる鶴丸。
いつもならイラッと来るのに…今日は何とも思わない…!!
亀甲が強烈過ぎてもう五感が鈍ったのかもしれない
それにしても……
『ちょ、苦しいわ!!!どれだけ抱きしめてくるんだよ!』
鶴丸「いいだろう?こんな時はなかなか無いんだからなぁ!」
『…まぁ無いけど』
そんな私たちの姿を見ていた亀甲が口を開いた。
亀甲「ご主人様は放置プレイが好きなんだね…」
『違うわぁぁああ!!人を変態みたいに言わないでくれる!?』
鶴丸「あれ、新しい刀剣か?」
今更気づいたのね、鶴丸。
もっと早く気づいてくれよ鶴丸
『鶴丸、コイツは亀甲貞宗。そしてあっちで寝てるのが不動行光。小屋にいたから連れてきて顕現したの』
鶴丸「そうだったのか!よ、俺は鶴丸国永だ。よろしく頼む」
そういって、鶴丸は亀甲に手を差し出した。
すると亀甲は手を握りながら微笑んだ
亀甲「あぁ、よろしく頼むよ。それで…ご主人様は虐めてくれる人なのかい?」