第18章 刀の顕現作業
私は博多の言葉を聞かないように少し足早に粟田口の部屋へと向かった。
〜数分後〜
『一期〜、いる?』
私達は粟田口の部屋に着いた。
襖を少し開けて中に声をかけたが返事がないため、部屋の中を覗けば鳴狐がいた
『あ、鳴狐!一期知らない?』
鳴狐「……さぁ」
お付の狐「短刀の皆様も居ないので、きっと庭で遊んでいるのだと思います!」
『まじか。ありがとう!行ってみるね!』
粟田口御一行は庭で遊んでいると聞き、私は博多と信濃の手を引きながら庭へと向かった。
信濃「そんな無理に兄弟を見つけなくても…」
『だって、一期に会わせてあげたいし』
同じ粟田口ならやっぱり一期に会わせたほうがいいよね?
別に個性的なショタ2人を相手にするのがダルいとか全く思ってないよ、うん!
適当に話していれば、庭で遊んでいる粟田口御一行を発見した。
『あ、おーい!』
私が手を振りながら声を掛けると、みんなこちらを振り返った。
秋田「あ、主!」
乱「主さん来てくれたんだ!……って……え?」
皆が私の近くに寄ってくれば、信濃と博多の存在に気付いてポカーンとしたような顔をしている
一期「主…なぜ?」
『ん?あ、包丁と小屋に行って取り残されてた刀を回収して来たんだ〜。で、顕現したらこの2振りだったの。粟田口だから一期に会わせようかなって思ってつれてきた!』