第18章 刀の顕現作業
すると、離れていた信濃がこちらに近寄ってきた。
信濃「ねえ、大将。俺は大将と同じ部屋?」
『ん?部屋…?』
いきなり部屋の話をされフリーズした。
この子達…粟田口だからやっぱり兄弟と一緒にさせてあげた方がいいよね…きっと。
『んー、そうだなぁ……博多と信濃は粟田口の部屋に連れていくよ。兄弟もみんな居るしね?』
信濃「えー…俺は大将と一緒でもいいのになー」
博多「それを言うなら、俺だって主と一緒でいいとよ?」
『ダメです、君たちは一期にちゃんとお返しするから安心してね』
一期に返却しなくては…!
懐に入りたいなら兄である一期の懐に入れてもらいなさい、うん。
博多は…小遣い寄越せとか言ってきそうで怖いから一期にお返ししよう、うん。
博多「兄弟がそげん居たら、寝る場所も狭そうやけん」
信濃「確かに。兄弟沢山いるし、俺たちの入る場所とか無さそう…」
『多分大丈夫だよ、粟田口の部屋は割と広いから!』
博多「……主、意地でも俺らを追い返そうとしとーと?」
首をかしげながらこちらを見てくる博多。
方言にキュンと来てしまう私はどうしたらいい!
それにそんな可愛いフェイスで見られたら追い返せなくなる……!