第4章 粟田口
?「………突きだっ…!!!」
『………は!?え…いきなり…!?!?』
いきなり目の前から走ってきた男子に反応が遅れ、近づいてくる刀に目をぎゅっと瞑った。
『……………あれ?痛くない…』
愛染「間に合って良かったぜ!」
ゆっくり目を開くと目の前には相手の刀を自分の本体で止める愛染が居た。
『愛染ー…アンタは本当にカッコイイ…』
愛染の男気に感動していればグイッと蛍丸に腕を引っ張られた。
蛍丸「やっぱり危機感ないよね」
心配からか、怒ったようにムスッとした蛍丸がこちらを睨みつけている。
『すみません…でも怒った顔も可愛い…!』
?「…………殺り損ねた…」
仲間を切る気はないのか潔く刀を降ろした男の子。
そこにもう一人違う方向から黒髪の男の子が現れた。
?「こっちはどうですか…!!!」
その子も勢いよく刀を持って襲い掛かってきた。
蛍丸「俺に敵うと思わないでよね…っ!」
そう言って、襲い掛かってきた黒髪の男の子を蛍丸本体で吹き飛ばした。
?「っ…!?どうして…」
黒髪の男の子が驚いたように来派をガン見している。
蛍丸「久しぶり」
愛染「お前ら無事だったんだな!」
?「………君たち…どうして…?」