第18章 刀の顕現作業
『もうね、昨日宴やったから色んな刀剣と仲良くなったよ!』
私は長谷部を撫でながらこんのすけと会話する。
こんのすけ「宴ですか…!?いつの間に…!これは早く政府様にご報告しなくては!」
宴の話に驚いたこんのすけは、政府へ報告する為に再びボンッと居なくなってしまった。
『え……あいつ…居なくなるの早っ…』
部屋に取り残された私と長谷部。
すると、長谷部は身体を離した。
長谷部「主、お願いがあるんですが……」
『ん?なに?』
長谷部「………俺も、手入れをしてほしいなと…思いまして…」
『あ、そういえばまだだったね…んー、あ。鍛刀に使った資材がまだあったから手入れしてあげるよ!』
そうだよ、資材さえあれば手入れし放題じゃん!
キスしなくても手入れできるなんて、楽になったものだ……
長谷部「…えっと……」
『さ!手入れ部屋に行こうかっ』
私は立ち上がり、長谷部の手を握るが長谷部はなかなか立とうとはしなかった。
な、なぜだ……反抗期か…ワンコ反抗期か!
『どうしたの…?』
長谷部「あの…その手入れではなく……他の奴らが受けてるような手入れを…お願いしたくて…」
みんなが受けてる手入れ?
キスの手入れ…!?
長谷部は少し照れくさそうに俯いている。
なに、まじほんとに可愛いワンコだな