第17章 初めての鍛刀
長谷部「あ、主!すみません…まさか主が出てくるとは思わずに……」
通りかかったのは長谷部だった
ぶつかったことによりバランスを崩した私を支えてくれる男前っぷりである。
『いや、私こそごめんね?』
長谷部「いえ、すみません。この部屋は……もしかして主、鍛刀したんですか?」
私の出てきた部屋を見ながら鍛刀だと気付いたのかそう尋ねられた。
『うん、岩融を鍛刀してたんだ〜。もう終わったから部屋に戻るんだけどね!長谷部はこれからなんか予定あったの?』
長谷部「そうでしたか。あ、俺は時間が余ったので部屋にでも戻ろうかと思ってた所です。……主が主命をくださればいいのですが…」
チラっとこちらを見ながら主命をくれと強請ってくる長谷部
主命って言っても…何も無いんだよなぁ……
あ、顕現の付き添いがあったではないか!!
それを頼もう、私に何かあっても長谷部なら頼りになるだろ!
『長谷部、私はこれから部屋に戻って刀の顕現をする予定なんだ……だからその付き添いを頼める?』
長谷部「!……主命とあらば喜んで!」
私の言葉に嬉しさが滲み出てる長谷部
なんだか犬のしっぽと耳が見える気がする…可愛い
主人に忠実なところとか完全に犬だ←