第17章 初めての鍛刀
抱きついた今剣をひょいと軽々く持ち上げれば、岩融も嬉しそうに笑った。
岩融「今剣!無事だったか!」
今剣「はい!あるじさまがすごく優しいから、毎日楽しく過ごせてますよ〜!」
その言葉に岩融がこちらを見た
怖い怖い、まじ怖い
デカいから尚更怖い
岩融「お前が主か……」
『え、あ、はい』
さっきから審神者ですって言ってたけどね?
人の話聞こうね、まじで←
岩融「さっきはすまなかった…」
そう言って頭を下げてきた岩融
どうしたのいきなりぃぃぃい!!
『え?』
岩融「前任が今剣を虐めていてな…それが脳を過ぎってしまったのだ…」
そういえば…前任から今剣を守って折れたって言ってたもんなぁ…
『大丈夫だよ、刀向けられるのは割と慣れてるから……!』
今剣「あるじさま、こえがふるえてますよ?」
『気のせいだよ、うん…!』
そんな今剣と私の姿を見れば岩融はホットしたように胸を撫で下ろした。
岩融「今剣が楽しく過ごせているなら安心した。それと、主。俺を鍛刀してくれて感謝する」
『あ、鍛刀したのは今剣だよ』
岩融「!?なに!?」
今剣「えっへへ、今回はあるじさまにみまもってもらいながら初めて鍛刀しました!」
可愛い笑顔を浮かべる今剣
今剣が鍛刀したと聞いて岩融は驚いている。