第17章 初めての鍛刀
『今剣〜……あれ、寝てる…』
鍛刀部屋着けば中に入り声を掛けるが、今剣は膝を抱えて眠っていた。
近付き顔を覗き込めば涙の痕が頬に残っていた
今剣…1人で泣いてたの…?
あー…1人にしてごめんね…
私もまだまだ刀剣男士への理解が足りてないってことか…
私は今剣の隣に座れば優しく抱きしめた
そして背中を撫でながら様子を見た
すると、鍛刀時間が終わりに迫っていた
『あ…、あと5分……』
今剣「ん…」
背中を撫でていれば安心したのか抱き枕を抱きしめるような形で私を抱きしめてきた。
『…………』
あぁ…可愛い……
子供体温暖かい…
私は今剣の頭を撫でた
そんな事を考える合間に5分が経ち、目の前に桜と共に大きい岩融が現れた。
岩融「がははは!俺の名は岩融!って……あれ、誰もいないなぁ」
現れたと思ったら何やら周りをキョロキョロと見ている
えっ、まさか私たちに気付いてないとか!?
と、とりあえず声かけてみるか…
迫力あってちょっと怖いけど!
『あ、あのー……』
岩融「ん?おぉ!こんな所に居たのか!小さすぎて見えなかったぞ…って、今剣……?」
私の声に岩融は目線を落としたが、今剣を抱いてる私を見て血相が変わった。