第17章 初めての鍛刀
『あ、一期もよしよししてあげるよ!』
包丁を撫でていればふと一期もナデナデしてあげようと思ってしまった私。
お兄ちゃんだって甘えたい時はあるはず……!
私は長女だからよくわかるよ…うん……
一期「えっ…?い、いえ…私は…」
『いいじゃん!たまには甘えて?』
フリーズしたまま顔を真っ赤にしてる一期
初々しいなぁ…可愛すぎかよ、まじで
包丁「いち兄も甘えん坊なのかぁ?」
『そうだよー、みんな甘えたい時があるんだよ?』
包丁「おお!そうなのかぁ!俺も主にならたくさん甘えたいぞ!」
包丁を撫でながら言い聞かせれば包丁はニコッと笑った。
そんな中、一向に一期は甘えてこない。
『まぁ、無理に甘えなくていいけど何かあったら頼ってね?』
一期「は、はい…ありがとうございます。今まで誰かに甘えた事がなかったので…どう甘えたらいいのかわからなくて……すみません」
『いやいやいや、謝らないで!……とりあえず、一期よしよし』
少し俯き加減の一期の頭を優しく撫でてあげた。
すると、びっくりしたように顔を上げたがその顔は真っ赤だった
一期「あ、主殿…!あの…照れますな…」
可愛いかよ、本当に
お兄ちゃんが可愛いから弟たちも可愛すぎだわ
あ、薬研と鯰尾は危ないけど←