第17章 初めての鍛刀
一期は包丁から差し出されたお菓子を受け取れば、頭を優しく撫でた。
一期「ありがとう、包丁。でも、あんまり主に我が儘を言ってはいけないぞ?」
包丁「我が儘なんて言ってないよ!主は俺に優しいからお菓子買ってくれるぞ!」
包丁に優しくするもちゃんと注意する一期は本当にお兄ちゃんだ……お兄ちゃんの鏡だ!!
『一期、大丈夫だよ?私が勝手に買い与えてるだけだから!』
一期「そうなのですか…?まぁ、主が良いのなら…ありがたいことですが…」
困ったように笑いながらこちらを見てくる一期。
なんだろう、すごく愛でたい……←
『だから一期も何か欲しいものとか必要なものがあったら言ってね?』
一期「い、いえ…私は何も。主殿が居てくれるだけで充分です」
………………………………かはっ!
なに今の、すごいキュンときた……!!!
私がいればいいって…いやいやいや、萌え死ぬ
こいつも罪だ…キュンキュンさせた罪だ…!
『な、何言ってんの…!いつでもそばに居るよ!』
私の言葉に嬉しそうな笑みを浮かべる一期
一期「嬉しいです…これからも末永くよろしくお願いします」
包丁「俺も!ずっと主の傍にいるぞ!」
そう言って包丁は私に抱きついてきた。
幸せな時間だ……そう思いながら包丁の頭を優しく撫でた。