第17章 初めての鍛刀
すると、部屋の襖が開いて誰かが入ってきた。
そちらに目をやれば一期だった。
『あ、一期だ』
一期「主殿!いらしていたのですね」
『うん、包丁とお菓子会を楽しんでる途中!』
一期「そうでしたか。あ、そういえば…主殿が初めて鍛刀されたと聞いたのですが…うまく行きましたか?」
私の隣に座りながら鍛刀について話してくる一期。
って、鍛刀したって話は何処から聞いたんだ!
私は何も言ってないぞ……!!
『あー、今剣に鍛刀させたら一発目で5時間が出たんだよね〜……多分岩融かもって言ってたからくればいいなぁって』
一期「初めての鍛刀で5時間ですか…、これはすごいですね」
5時間と聞いた一期はとても驚い様子だった。
いやぁ、今剣はすごいな……
欲しいと思ってその通りになっちゃうんだもんね…
この本丸に物欲センサーってゆうのは存在しないんだな……平和だ
『今剣はすごい子だよ、本当に』
包丁「なぁなぁ、いち兄にもこれあげる!」
そう言って一期にもお菓子を1つ差し出す包丁。
なんて可愛いんだ……罪です、可愛い罪です、ほんとに!
一期「いいのかい?」
包丁「なくなっても主が買ってくれるから大丈夫!」
私の残金はきっと包丁のお菓子代で削られていくんだなぁ……まぁいいよ、可愛い子に貢げるなら本望だよね!うん!