第17章 初めての鍛刀
その後、私達は粟田口の部屋へと来た。
包丁「はぁ、疲れたぁ……お菓子食べなきゃ!」
すると、引き出しから宴の買い物の時に私が買ってあげたであろうお菓子を出して来た。
『ほんとに包丁はお菓子好きだよね〜……』
包丁「人妻も同じくらい好き!」
『うん、その一言がなければ私は満足なのだが……』
包丁「あー、これ美味しい〜」
私の話になど耳を傾けずに、嬉しそうにお菓子を頬張る包丁
あぁ、可愛い…写真に納めたいくらい可愛い!!
包丁「あ!主にこれあげる!」
そう言って、チョコの入ったクッキーを差し出してきた。
『ああぁぁ、ありがとう〜包丁、お前はいい子だぁ』
私は包丁の頭をわしゃわしゃと撫でた。
あ、1人で岩融を待ってる今剣にもお菓子食べさせてあげたいなぁ……
でも包丁からお菓子多めにちょうだいなんて言えないし…とりあえず今貰ったお菓子を今剣にあげよっと。
私はもらったお菓子をポケットへとしまった。
包丁「あれ?主食べないのかぁ?」
『あ、うん!後で食べよっかなって!』
包丁「ふーん、そっか!俺があげたんだから大事に食べてよー?」
『わかってるって〜!またお菓子買ってあげるからね?』
包丁は私の言葉にニコッと嬉しそうに微笑んだ。