第17章 初めての鍛刀
『ほ、包丁!そんなの見たらいけません!』
包丁「なんで?主もこの本読んだらもっと人妻好きになるぞ!」
いやいやいやいや、別に私は人妻好きなわけじゃないよ…どちらかと言ったら新妻がいい……ってなに考えてんだ私!!!
『と、とりあえず!この本は危険だからもう読んだらダメだよ!』
包丁「えー」
『わがまま言うとお菓子抜きにするからね?』
包丁「…もう読まない……」
しゅんとしながらお菓子を取った包丁。
やっぱりまだまだ子供だなぁ…可愛い
すると、視界に刀が何振りか見えた。
『あ、もしかしてアレが刀?』
包丁「あ、うん…!アレが仲間だぞ!」
包丁は、刀の話になればすぐにぱっと顔を明るくさせた。
その散らばった刀は5振りほどあった。
『とりあえずここ空気悪いから、この刀を顕現するのは本丸にしない?』
包丁「おぉ!その方がいいと思う!俺も刀持つの手伝うぞ!」
『ありがとう〜、じゃあ2振り持ってくれる?私は3振り持つから!』
包丁「えー、俺だって男なんだから多く持たせてほしい…!」
こんな時に男気見せられても←
可愛いから男として見てない……ごめんよ包丁
まぁ可愛いから多めに持たせてあげよう、それで満足するなら!
『じゃあ包丁が3振り持ってね?』
包丁「任せろー!」
3振り持たせれば包丁は満足そうだ。
そして私達は、刀を手に持ちながら小屋を出て本丸へと戻った。