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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第15章 宴の開幕





そんな私に気付いた石切丸が顔を覗きながら首を傾げた。


石切丸「何だか眠そうだけど、大丈夫かい?」


『え?あ、あぁ…さっき飲まされたお酒が今になって回ってきたのかも』


目を瞑ったらこのまま寝付けそうな勢いだ。
でもまだ寝るには早いよね……!


小狐丸「無理は禁物ですよ?」


心配そうな眼差しを向けてくる小狐丸。


『ありがとう!でも最後のテーブル残ってるから、それだけ済ませてくるね?』


三日月「ほう、主は働き者だな」


にっかり「気をつけて行くんだよ?酔った勢いとは、怖いものだからね」


にっかりが何やら意味深い発言をしてきた。
まぁ、確かに酔った勢いって怖いのはよく分かると納得してしまう。


『ありがと。じゃあそろそろ行くね?皆も残り楽しんでね!』


私はみんなに一言告げれば、最後のテーブルへと移動した。



最後のテーブルは、夕方ケーキ作りを手伝ってくれた髭切と膝丸だった。

私はそのテーブルに近づき声をかけた。


『やっほー、2人とも。飲んでる?』


髭切「やぁ、いらっしゃい……って…酔ってるのかい?何だか顔が赤いようだけど…」


顔を覗き込みながら首を傾げる髭切。
それに吊られ、膝丸も私の顔を見てきた。


膝丸「確かに赤いな…もう酔ったのか?」


『うん…少しね?まだそんな酔ってはいないけど』


先程まで知らない刀を相手する時間が長くて疲れ気味だったが、気心しれている刀が居るってこんなにホッとできるんだなぁ…と私は内心思った。


髭切「酔いが酷くなる前に部屋に戻るんだよ?」


『うん!ありがとう!そうするね?あの、折角だから2人が手伝ってくれたケーキ食べない?私まだ食べてなくてさぁ』


ずっとあっちこっちテーブルを回っていたため、美味しそうなケーキを食べ損ねていた。


髭切「うん、じゃあ一緒に食べようか」


膝丸「それなら俺が取り分けよう」


お皿に3人分を取り分けてくれる膝丸
なんて気が利くんだ…!
いい子だね、ほんとに…

そんなことを考えていれば、膝丸がケーキの乗った皿を目の前に置いてくれた。


『ありがと!じゃあ、いただきまーす』


私は1口ケーキを食べた。


『うっま…愛情たっぷりだから美味しいのかね〜』


髭切「みんなで作ったから尚更美味しいね」


膝丸「あぁ、うまいな」


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