第15章 宴の開幕
三日月「はっはっはっ、頭を撫でられるなどあまりないからなぁ…新鮮な気分だ」
『そりゃショタじゃないから、なかなか撫でられることってなさそうだね?』
三日月の頭をポンポンしていれば、鶯丸がこちらを見ながら微笑んでいる。
鶯丸「何故だろうな…お前が居ると、周りが和む」
お茶を飲みながらほっこりしている鶯丸
『え?和んでくれてるの!?』
鶯丸「まぁ、さっきよりは和んだな」
『おお…!鶯丸〜!!和むとか言われたら嬉しくなっちゃうじゃん!』
私は嬉しさで跳ねるように鶯丸の傍に行き、じーっと見つめた。
鶯丸「……近い」
鶯丸の近くに来ればお茶のいい匂いが漂っていた。
『鶯丸ってお茶の匂いがするね…?いい匂い…』
更に近付けば匂いを嗅いだ。
こうゆう和に似合うお茶の香りって好きなんだよね〜…
いい匂い…鶯丸ってゆうよりはお茶丸だよ、コレ。
鶯丸「そんなに匂うか?」
『うん、匂う…お茶丸って呼びたくなるくらい』
数珠丸「お茶丸…いいあだ名になりそうですね」
石切丸「お茶丸か。確かに鶯丸と言ったらお茶のイメージはある」
みんなお茶丸の愛称を気に入ってくれたらしい。
鶯丸って、お茶が好きだから見た目もお茶みたいな色なのかな?←
そんなことを考えていれば、鶯丸が口を開いた。
鶯丸「俺はお茶になりたいわけではないぞ?」
『え?突っ込むとこそこなの?』
普通はさ…お茶丸とか呼ぶな!とか変なあだ名付けるなとか言うところだよね?
……なんか、三日月と同じ匂いがしなくもない。
鶯丸「後でお前にも、美味しいお茶を入れてやろう」
『え、いいの!?やったね〜!楽しみにしてるね?』
鶯丸「あぁ、任せろ」
私はその後、鶯丸とお茶会の約束をした。
しかし、さっき次郎に飲まされた酒のせいで身体がフワフワしていて若干眠たくなってきていた。