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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第15章 宴の開幕





『穢れてなくて良かった〜……』


胸を撫で下ろしながらホッとした。
まだ死にたくはないと更に想いが強くなった。
いつ斬り殺されてもおかしくない状況に生きてるからね!


小狐丸「穢の気がないなら、少しは安心できそうですね」


『私は安心な存在だから!……って、名前は小狐丸なのに…すごく大きいような……?』


名前には小とついているのに、見た目は大きめ…なんかギャップがたまらないかもしれない。


小狐丸「……遠慮ですよ」


『遠慮?別に大狐丸でもいいような……』


小狐丸「いいんです。私が小!大きいけれど!」


え……なんか愛らしいかも。
可愛いと感じてしまう私は末期だろうか。


『…よしよし』


つい、私は小狐丸の頭を撫でた。
すると小狐丸は気持ちよさそうに目を細めた。


小狐丸「…ぬしさまに、こうして触られるのは変な感じですね。こうして撫でられることも、今まで全くなかったので」


嬉しい半面、寂しそうな顔をしながらうっすら微笑んだ。
その顔に、私は切なさを感じた。


『なら、私がたくさん撫でてあげるよ!今までの分もたくさん!』


その言葉に驚いたような顔をする小狐丸だが、すぐに笑顔に戻った。


小狐丸「ありがとうございます…ぬしさま」


なんだろうか、すごく可愛い…
大きいのに可愛いかもしれない!

私はたまらずに再び小狐丸をわしゃわしゃ撫でた。


『小狐丸の髪柔らかくてサラサラ〜……』


小狐丸「普段から毛艶を整えておりますからね。ぬしさまに褒めていただき嬉しいですよ」


さっきより笑顔が増えてきた小狐丸
やっぱりみんな笑顔だといいなぁ…石切丸もさっきよりも柔らかい顔つきになったし、数珠丸とにっかりも心無しか先程より楽しそうに見えた。

さっきまで葬式ムードだったからね、うん
ほんとにホッとした……


三日月「小狐ばかり撫でず、俺のことも撫でてほしいものだ」


小狐丸ばかりを撫でていれば、三日月も撫でてほしいと傍に来た。

やっぱりショタじゃなくても撫でてほしいものなんだなぁ…。
もう私はみんなを子供扱いしてしまいそうだ…!


『はいはい、よしよし』


私はそっと三日月の頭を撫でた。
すると三日月は嬉しそうに微笑んでいる。


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