第15章 宴の開幕
『なんかこのテーブル落ち着くよ〜、ホッコリする』
なんというか、危険がないよね色々と。
他のテーブルは色々と問題があるからね、うん
山伏「カッカッカッ!拙僧たちも、主が居るから楽しいぞ!」
『ほんと!?良かった〜楽しんでくれて!はぁ……そろそろ次のテーブルに行かないと夜が明けちゃうかもしれないからそろそろ行かなきゃ〜』
同田貫「主って立場も大変なんだな…まぁ、残りもあと少しだから頑張ってこい」
『ありがとう同田貫!頑張ってくるよ…とりあえず斬られないように頑張るね!』
だいぶ挨拶回りも済んで、優しい刀ばっかりでちょっと安心している。
きっと刀たち自体はいい子なんだよね…ただ人間に恐れてるだけで。
そう考えていると、歌仙が戻ってきたのが見えた。
『あ、歌仙おかえり〜』
歌仙「ただいま主。まだこのテーブルに居たんだね?もう違う場所に行ったかと思ってた。あ、山姥切をとりあえず寝かせてきたよ」
『今から移動するところだよ!まんばくん大丈夫?』
歌仙「酔ってるせいかすぐに眠りに付いたからね。って…僕も主と飲みたかったなぁ、残念」
眉を下げながら残念そうな顔をしてくれる歌仙
私はそんな歌仙の髪を優しく撫でた。
『ごめんね?挨拶回り終わったら一緒に飲もう?』
歌仙「…あぁ、そうだね」
髪を撫でたせいなのか、少し顔を赤らめている歌仙
あぁ、ついショタみたいな扱いをしてしまった!
子供扱いが慣れ始まっているな…私は。
すると、少し離れた場所からズカズカと誰かが歩いてくればいきなり腕を掴まれた。
『へ?』
次郎「ちょっとアンタ何やってんの〜、一緒に飲もうと思ってずーっと待ってるのに!早くアタシのテーブルに来なさいよ!」
『え?えぇ!?ちょ、まっ!引っ張らないでよ!』
そう言って、強引に私をズルズルとテーブルまで引っ張っていった。
陸奥守「ほう〜、強引じゃのぅ〜…」
同田貫「…大丈夫か、あいつ」
山伏「あそこのテーブルは、豪酒が居るから主が心配だな」
歌仙「きっと潰されるね…」
引きずられていくなまえを気の毒そうに見届ける4振りだった。