第15章 宴の開幕
『え、私のことそんな風に言ってた子が居るの!?やばい嬉しい…後で褒めてあげよう』
同田貫「まぁ、俺たちが宴に参加したのも新しい主が気になったからだけどな」
同田貫は嬉しいことを言ってくれる。
人間が嫌いなのに…気になってくれたとか…嬉しすぎる
『ありがとう、気になってくれて…!私も会いたかったから、宴を通して会えたことがすごく嬉しいよ!』
山伏「拙僧も、新しい主に会えて嬉しいぞ!前任みたいな主じゃなくてきっと皆も安心しているはずだな」
陸奥守「はっはっ、そうじゃな!前任みたいだったら耐え切れんぜよ」
明るい顔をしてるけど…やっぱり誰もが前任を恐れていて、すごく嫌ってるのが伝わってくる。
こういう一面を見ると、幸せにしてあげたいって思いが更に強くなる。
『私はまだ此処に来たばっかりだけど、前任みたいなことは絶対にしないから…安心してほしいな。もし私が前任みたいな事をしでかしたら、即座に斬ってくれていいから!』
その言葉にポカーンとしている3振り。
同田貫「…人間でもこんな奴が居るんだな…」
陸奥守「驚きぜよ…」
驚きながらなまえを見てくる。
そんなに珍しいのだろうか…
山伏「カッカッカッ!そんな事を言える主が、刀たちに酷いことをするとは思えぬな!」
山伏は笑いながら私の肩を優しく叩いた。
陸奥守「わしらは、主を信じてみようと思うぜよ!だから、これからもこの本丸を守ってくれんき?」
『!…もちろんだよ!守るよ!』
同田貫「頼もしいな」
陸奥守「頼もしいが見た目はオナゴらしくて愛らしいしなぁ!」
山伏「拙僧もそう思うぞ!」
陸奥守は私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
ん?ちょっと待て?
今なんか愛らしいって言われた?
オナゴらしいって言われた?
『今なんて…?』
陸奥守「ん?愛らしいって言ったんぜよ!」
わぁぁぁぁぁあ!!!
私の清楚で可愛いってゆう時代が来たぁぁぁ!!!
今までそんな愛らしいとか言われたことないし、女の子らしいとか言われたことないよ!?
あぁ…このメンバー…愛せる
『嬉しい…!もっと褒めてもいいんだよ!』
同田貫「お前は…前向きというかなんというか…」
私をバカにすることなく、優しく見守ってくれる3振り
優しい刀はありがたい…。