第15章 宴の開幕

野生人さんが自己紹介をしてくれた。


『あ、私は主的な…あれです』


陸奥守「知っちょる知っちょる！色んなやつから話は聞いちょったからのぅ」


にっと笑いながらなまえの肩をポンポンする陸奥守。

お、私の話を聞いてくれてたのか！
だからあんなに積極的に手を振ってくれたのか…


？「拙僧は、山伏国広と申す！山姥切の兄弟という奴だ！主よ、山姥切共々よろしく頼む！」


ガタイがいい感じの人も自己紹介をしてくれた。
って、まんばくんの兄弟だと……？
確かに国広って一緒だよなぁ……ん？国広？堀川くんも兄弟？まじか…！


『山伏、よろしく！私は怪しいものではありませんよ！』


山伏「カッカッカッ！知っておるぞ！新しい主は、優しくて暖かい奴だと聞いた」


豪快に笑いながら腕を組んで私を褒めてくれる山伏
あぁ、いい人感が溢れ出てる……


『優しくて暖かいなんて……そんなそんな…。それで？可愛くて清楚だって誰か言ってませんでした？』


山伏「主殿について…他には、面白くて少しバカっぽいと聞いた！」


『それ言ったの奴、潰す』


あれだけ、清楚で可愛い女の子審神者が来たよ〜って言えって言ったのに……バカとかイメージ悪過ぎだからな！！


陸奥守「まぁまぁ！ほれ、同田貫も自己紹介しとき！」


陸奥守の言葉に、もう１人の刀剣が私を見ながら口を開いた。


？「俺は、同田貫正国だ。見た目に関しては…何も言わなくていい」


『同田貫かぁ、よろしく！見た目はカッコイイよ？』


同田貫「……は？」


え？なに私なんか変な事言った！？
普通にカッコイイけど？あ、もしかしてカッコイイが禁句だったりして……


同田貫「カッコイイ……か。そんなこと言われたことねぇな…いつも不格好だのなんだのって言われてたからよ」


『え？不格好じゃないよ？きっとそいつの目ん玉がおかしいだけだよ！』


同田貫「…アイツらが言ってた通りだな…優しくて暖かい審神者。こんな審神者は初めてだぜ」