第15章 宴の開幕
さっき私に手招きしてた奴だ…。
肉食系っぽい気がしなくもない←
『まんばくん、部屋で寝たほうがいいんじゃない?』
山姥切「……眠い」
酔ってるせいかとても眠そうだ。
これは早めに寝かせた方が良さそうだなぁ…
歌仙「じゃあ、僕が連れていくよ。山姥切、立てるかい?」
歌仙が山姥切の肩をポンポンと叩き、目線を合わせながら歩けるか訪ねた。
山姥切「そのくらい、歩ける……」
そしてふらりと立ち上がれば、足がおぼつかなくてフラフラしている。
『まんばくんしっかり!』
私はまんばくんを後ろから支えて背中を優しくさすった。
歌仙「じゃあ早めに部屋まで届けてくるよ」
そういって、酔った山姥切の背中を支えながら広間を出ていってしまった歌仙に山姥切。
…………ん?ちょっと待てよ?
今このテーブルには5人ほど座っていた
その中で唯一顔が知れてるのはまんばくんと歌仙だけ…
だが歌仙とまんばくんはただいま不在……ってことは…つまり?
?「山姥切は情けないのぅ。あ、おんしゃ!一緒に飲まんか!?」
?「カッカッカッ!兄弟は酔い潰れるのが早いな!」
?「お前らが飲ませるからあぁなったんだろ…」
………………。
知らない刀剣男士と私だけ……。
無理だよぉぉぉお!!!
今、刀を向けられたらどうする?
私終わりだよね?誰も助けてくれないよね?
どうしよう……歌仙んんんん!まんばぁぁぁ!
?「ほらほら、そんな所で突っ立てらんと一緒に飲むぜよ!」
なんか野生人的な奴が私の肩を掴み無理やり座らせた。
『いや、私はまだやる事があるから……その』
?「カッカッカッ!そんな少し飲んだくらいでは酔い潰れぬだろう!」
いやいや、お前と私は違うんだからね!?
私だってそんなお酒強いわけじゃないんだから!
はっ!もしかして……「こいつに酒たんまり飲ませて酔い潰れてるところをザシュッっとやっちゃおうぜ!」的な考え?怖すぎだわ……
『えっと……そんな飲めないんで、遠慮します』
?「ほうか?ならお酌、頼むぜよ!あ、わしは陸奥守吉行。これからよろしく頼むぜよ」