第15章 宴の開幕
燭台切「驚いたよ…いきなりすぎてね」
『ごめんね?鶴丸を驚かしたかったんだけど、光忠隣に居たから…』
手を合わせながら光忠に謝った。
すると、光忠は優しく笑いながら頭をポンポンしてくれた
燭台切「ははっ、いいよ。鶴ちゃんを驚かせてよかったね」
あぁ…優しすぎる…色んな意味で天使だ…
なんていうか…お母さんみたいな優しさ?
でも見た目がイケメンだから流石にキュンとする!
『光忠…優しい…大好き!』
私は嬉しくて、光忠にぎゅっと抱き着いた。
燭台切「僕も主の事は大好きだよ」
そう言いながら背中をポンポンしてくれる
それがなんだか心地よく感じた
『懐かれて嬉しいよ~ほんと』
大好きと言ってもらえるようになったとか…本当に私頑張ったと思うよ?
政府からなにかご褒美とか送られてこないかね?
ご褒美もらってもいいレベルだよ!
そんなことを脳内で考えていれば、鶴丸が口を開いた。
鶴丸「なんでさっき伽羅坊だけ驚かなかったんだ?」
倶利伽羅「…コイツが迫ってるのは知ってたからな」
鶴丸「なんで言わなかったんだ!?」
『私が口止めしました。そしたら伽羅ちゃんが「わかった。鶴丸を思いっきり驚かせちまえ」って言ってくれたの!』
倶利伽羅「言ってないだろ…!」
『伽羅ちゃんのナイスツッコミが聞けて私は満足だ』
私の言葉に倶利伽羅は眉間に皺を寄せて目を逸らした。
光忠「伽羅ちゃんが主の味方をしたんだね…これも認めている証拠だ」
倶利伽羅「別に俺は…」
『伽羅ちゃん…私を認めてくれたのか…!嬉しいよ!よし、仲良くなった記念にハグしよう!』
私は倶利伽羅の傍に移動して、横からぎゅうっと抱きしめた。
倶利伽羅「なっ…!くっつくな…!」
倶利伽羅は、顔を赤くしながらなまえを引き離そうとする。
『まぁまぁ、落ち着きなされ。たまには馴れ合おうじゃないか!』
倶利伽羅「チッ…」
私の言葉に静かになった倶利伽羅。
あ、照れ隠しなだけで本当は嫌じゃないんだ…嬉しい…!
鶴丸「伽羅坊が…馴れ合ってる…!?」
燭台切「本当、主ってすごいよ」
倶利伽羅と馴れ合うことがそんなにすごいのか…
やっぱり政府に何かご褒美をもらわなくては!!