第15章 宴の開幕
物吉「主様に褒めてもらえるのはすごく嬉しいです!」
撫でると嬉しそうに微笑む物吉
その隣で浦島も嬉しそうに笑ってくれる
浦島「今度のあるじさんは優しいから大好きだ!」
『本当に…?あぁ…すごく嬉しいよ…ありがとう!』
浦島に大好きって言われた…ヤバい、顔がニヤけてしまう!
そんな私を見て、獅子王が口を開いた。
獅子王「主、顔がニヤけてるぞー…?」
『はっ…!懐かれたことが嬉しくてつい…!』
私は自分の頬を軽くパチンと叩けば、ニヤけ顔を抑えた。
そういえば先ほどから長谷部と蜂須賀が話しかけてこないな…どうしたんだろうか…
そう思い、目線を長谷部と蜂須賀に向けた
長谷部「主になんて事をしたんだお前は!」
蜂須賀「何をそんなに興奮してるんだい?ただのゲームだろう?」
長谷部「っ…ゲームと言えど…!き、キスなんて…主にしていい行為ではない…!」
2人は私と蜂須賀のキスした件についてまだ言い争っていた。
いつまでやってるつもりなんだろうか
いい加減にしろよ~たかがキスで…。私ここに来てから何人と接吻してると思ってるんだ
『ほら2人とも~、もうその辺にしときなよ?私はそろそろ他所に行くからね?』
私の言葉に2人がこちらを見た。
長谷部「え…!?主、もう行かれるんですか!?」
『うん、行くよ?まだ回るテーブルあるし…だから長谷部も蜂須賀と喧嘩してないで楽しんでね?』
蜂須賀「なら俺も部屋に戻るとしようかな」
蜂須賀は部屋に戻ると言って立ち上がった。
まだ宴も序盤だよ?もう疲れたのか?
『あれ、蜂須賀部屋に戻っちゃうの?』
蜂須賀「あぁ。主が居ないなら楽しくないしね」
え…今、主って言ってくれた…!?
あの蜂須賀が…?主って…?
なに…やばい、嬉しい…!!!
『蜂須賀ー!今、主って言ってくれた!私嬉しいよ…!!』
蜂須賀「俺が毛嫌いしたところで、キミが居なくなるとは限らないだろう?それに、浦島も認めてるみたいだし…認めざる負えないよ」
ちょ、お前私を毛嫌いしてるのか!!
だよね…知ってた…。
『まぁ、理由はともあれ!主として認めてくれることは嬉しいから。本当にありがとね?』
蜂須賀の顔を覗きながら礼を言った。