第15章 宴の開幕
ん?今こんな人って言った?言ったよね?
わ、私だってこんな金ピカピンの奴とちゅーなんかしたくないよ…!
でも王様が浦島だから恨めない…!
『ほら、軽症だし序に今手入れもしてあげるよ!』
蜂須賀は中傷に近い軽症をしていたため、この際手入れもしてあげようと考えた私はえらい。
蜂須賀「?手入れ……?こんな場所でできるわけないだろう」
『できるんですねー、私には。ゲームの序だから、いいでしょ?』
私は蜂須賀の近くまで行けば肩を掴みジーッと顔を見た。
蜂須賀「…できるものならやってみればいいよ」
偉そうに上から目線で話してくる蜂須賀
絶対に、ありがとうって言わせてみせる!!
『それじゃ、ちょっと失礼して……』
長谷部「あ…、あああ主!!」
キスしようとすれば後ろから長谷部に抱きつかれ何故か長谷部に全力で止められた
『えっ、ちょ!どうしたの!』
長谷部「いや、その……」
私が後ろを振り向き長谷部の顔を見れば、何故か顔を逸らしてしまった長谷部
一体なんなんだろうか……
長谷部「主が他の奴と……接吻をしている姿を…、俺が個人的に見たくないんです…!」
なに…かわいい……
え?長谷部ってこんな感じだった?
そんなこと言われたらキスしなくていいかって思っちゃうじゃん?
『長谷部…じゃあ金ピカピンとキスしないn……んんっ!?』
長谷部「!?」
長谷部に蜂須賀とキスはしないねと言う言葉と共に、いきなり私の顎を蜂須賀がグイッと持ち上げ強引にキスしてきた。
蜂須賀「……王様の言うことは絶対だからね」
『…………えっ?』
なんでゲームに忠実なんだぁぁぁ!!!
私には忠実じゃないのに!ゲームに忠実!
おかしいだろ?忠実になるところが違うからね?
長谷部「…貴様…主になんてことを…!」
血相を変えて蜂須賀に怒ってる長谷部
怖いから落ち着いて長谷部
浦島「おぉ…蜂須賀兄ちゃんやるぅ〜!俺王様になれたし、満足したからもう終わりー」
『え?私まだ王様になってないよ!?』
浦島「んー、あるじさんはいつでも王様的立場なんだからいいじゃん!」
いやいやいやいや、おかしいからあぁあ!!