第15章 宴の開幕
浦島「ぐすん……」
相当ショックだったのか泣き真似をしながらも、獅子王に差し出された料理をパクりと食べた。
なんだ…可愛いぞ…!!
やっぱりいいね……王様ゲーム……!
普段見れない刀剣男士を見られるし!
物吉「お2人とも、お疲れ様です!」
物吉は2人にお疲れ様と伝えている姿を見て律儀だと思った。
いい子なんだろうなぁ……
って、私は1回もゲームに参加できてないよ!
1度くらい王様になりたい…
『あ、私まだ1回も当たってない!』
長谷部「確かに当たってませんね…まぁ当たらない方が良さそうですけどね……主と一緒なら何でも大歓迎ですが」
『指名できないからね…それが面白いんだけど!』
浦島「なぁなぁ、あと一回やろうぜ!」
私が長谷部と話していれば、浦島がもう1回やりたいと言ってきた。
『いいよ、じゃああと1回だけね?』
浦島「やった!んじゃ回収〜」
再びくじを回収すれば混ぜ、みんなで引いた。
王様は…………
浦島「えっ?やった!俺が王様〜!」
浦島が王様になったらしい
どんな命令をしてくるのか耳を傾けていれば、とんでもないことを言い出した。
浦島「じゃあ〜……1番と5番が口にちゅーとかどう!?」
…………え?なにいってんの?
キスって…おかしいだろ!!
可愛い顔してすごいこと言うんだなこの子……
『1番と5番……え?私だ…!!』
自分のくじを見れば、1番と書かれていた。
ええええ!?まじで!?5番誰だ……できれば可愛い物吉がいい……喜んでちゅーするから…!←
蜂須賀「あ、俺が5番だ」
『え?』
まさかの金ピカピン蜂須賀虎徹ー!?
さっきの兄弟話で気まずい雰囲気だったんだよ…今もちょっと気まずい……!
なのに、き、キスするの…?しかも口に!!
長谷部「き、キス!?あ、主にそんなことは……!」
浦島「でも〜、王様の言うことは絶対だよ?」
蜂須賀「…………」
おいおいおいおい、蜂須賀!
あからさまに嫌そうな顔すんな!!!
酷くない?酷いよね?
『蜂須賀、ちゅーしてあげよう。さぁ、こっちに!』
蜂須賀「…なんでこんな人と……」