第15章 宴の開幕
浦島「もーゲーム始めていいかぁ?」
待ちきれないような浦島がテーブルに両手を突っ放してぐったりとしていた。
『あ、うん!はじめよっか!』
こうして、王様ゲームが始まった。
全員「「「「「『王様だーれだ!』」」」」」
その掛け声と共に、みんな浦島特製のくじを引いた。
『王様だれになった?』
獅子王「やったぜ!俺だ!」
王様を引いたのは獅子王だった。
何を命令されるのかハラハラしながら、みんな獅子王を見た。
『王様、命令をどうぞ…!』
獅子王「んー、そうだなぁ…じゃあ6番と3番が抱擁!」
獅子王の言葉にみんな自分のくじに目をやった。
長谷部「6番……俺だ」
『3番は?』
物吉「あ、3番はボクです!」
なんと……!!
長谷部と物吉が抱きしめ合うのか…!
羨ましい…長谷部、そこ変われや
長谷部「主じゃ、ない…」
長谷部は相手が主であるなまえじゃないことに随分とショックを受けているようだ。
物吉「長谷部さん、いいですか?」
長谷部「まぁ、ゲームだからな…しかたない」
そう言うと、物吉が長谷部の胸へと飛び込んだ。
あぁ……羨ましい……私も可愛い物吉に飛び込まれたいんだけど…。
ほんとに長谷部ずるい!!
浦島「はい、次々!」
少ししてから、またくじを回収してシャッフルし、皆で引いた。
物吉「あ、ボク王様でした!」
どうやら物吉が王様だったらしい。
さて、可愛い可愛い物吉はどんな命令をするのだろうか。
物吉「えっと…じゃあ、4番の人が2番の人にアーンして食べさせるのはどうでしょうか?」
『物吉…可愛い発想だ……』
つい思ったことがぽろりと出てしまったが気にしない!
さてさて、誰と誰かな?
様子を伺っていれば、獅子王と浦島が手を挙げた。
獅子王「俺4番!」
浦島「俺は2番〜」
『じゃあ、獅子王が浦島にアーンしてあげるってことだね!』
浦島「……俺、あるじさんにアーンされたかった…!」
バッと私の方を見て涙ぐんでる浦島
涙目は可愛い、そそるよ浦島ぁぁぁ!!!
『獅子王にアーンしてもらいなさい』
浦島「うぅ……」
獅子王「ほら、王様の言うことは絶対だろ?」
そういって、料理を浦島の口に運ぶ獅子王。