第15章 宴の開幕
?「じゃあ俺から…蜂須賀虎徹だ。この本丸の主になったからには、本物の俺を大事に扱って欲しいな」
本物?なんの話だ?
わけわからないが、金ピカピンのこの人は蜂須賀というらしい
浦島「蜂須賀兄ちゃんは俺の兄弟なんだぁ」
『えっ、兄弟なの!?』
蜂須賀「あぁ、同じ虎徹だからね」
兄弟なのか…まぁ、言われてみたら似てるような…似てないような?
浦島「長曽祢兄ちゃんも俺の兄ちゃんなんだ!」
『……えっ!?長曽祢も兄弟なの!?』
まじかぁ!!長曽祢がお兄ちゃんとか優しいでしょ!
浦島くんも蜂須賀も幸せもんだな、うんうん
すると、蜂須賀は苦い顔をした。
蜂須賀「あんな奴は兄でもなんでもない」
えっ?金ピカピンは反抗期なの!?
あーでもあるよね……近い存在だからこそ冷たくしちゃう的な?
『お兄ちゃん嫌いなの?』
蜂須賀「あいつは虎徹の贋作なんだ。なのに兄貴面をしてきて…不愉快だ」
『……ねぇねぇ、長谷部…贋作ってなに?』
長谷部「贋作とは、要するに偽物というものでしょう」
偽物?長曽祢が偽物ってこと?
……どうゆうことだ?←
『長曽祢が偽物?どゆこと?』
蜂須賀「…あいつの話なんてしたくないよ。もういいだろう」
不機嫌そうにフイっと顔を逸らしてしまった金ピカピン。
何だか闇が深そうだ…とりあえず今は楽しいことを優先に……!!
『ごめんね?この話は終わり終わり!じゃあ次、自己紹介お願いできる……?』
私は蜂須賀に謝り、その話題からを逸らした。
?「じゃあ次俺な!俺の名は獅子王!よろしくなっ」
?「あ、ボクは物吉貞宗といいます!幸運ならボクが運びます!」
2人が自己紹介をしながらニコッと笑ってくれた
ブラック本丸なはずなのに全く攻撃的じゃない…!
私は少しだけホッとした。
『獅子王に物吉ね!よろしく!』
よろしくと言いつつ、私は2人の手を握りながらぶんぶん上下に振った。
物吉「よろしくお願いします!」
獅子王「へへっ、よろしく頼むぜ!」
こちらの手を握り返しながらフレンドリーに接してくれる2人に私の警戒心は解けた。