第15章 宴の開幕
そういえば、台所で会った浦島くんと兄貴共を仲良くさせるって約束したんだった。
そんなことを考えながら周りを見渡していれば、オレンジ色の髪を見つけ私はささっと近付いた。
『浦島くーん、来たよ!』
私の言葉に浦島はこちらを振り返った。
すると、嬉しそうに笑った
浦島「おお!来てくれたんだ!」
『約束したからね〜!』
浦島の隣に座ると浦島が私の肩に手を置いてきた。
浦島「なぁなぁ、ゲームやろうぜ!ゲーム!」
『ん?ゲーム?』
いきなりゲームをやろうと言ってきた浦島
なぜいきなりゲーム??兄貴共の件は???
浦島「おう!なんかさ、おうさまゲーム?とかって言うやつがやってみたいんだよ!」
『…………王様ゲーム…………』
あの何があるかわからない危険なやつか…
って、どこからそんなゲームを知ったの!?
?「王様ゲームとはなんだい?」
金ピカピンの方が浦島に問いかける。
浦島「なんか、くじ引きして…王様になったやつが命令できるってやつだよねぇ!」
長谷部「はっ…!主の命とあらば…!」
『長谷部…王様は誰がなるかわからないんだよ?』
長谷部「そうなんですか…!?俺は主の命しか聞きませんよ」
?「それじゃゲームにならねぇだろ〜?」
なんか首周りにモフモフの何かを巻いてる可愛い子が話に乗ってきた。
?「ゲームだなんて、なんだか楽しそうですね!」
なんか鶴丸に雰囲気が似てる可愛い子がニコニコしてる……
あ、いや、鶴丸より1000倍可愛い子だけど
浦島「とりあえず、くじ作んなきゃな!」
浦島がテーブルにあった紙布巾に数字と王様のマークを書いた。
それを折り曲げればテーブルの上でシャッフルした。
『…仕事早いな〜……って、その前に!私、浦島と長谷部しか知らないんだけど!』
長谷部「そうでしたね。お前ら、主に自己紹介を!」
長谷部が自己紹介に促してくれてちょっと安心した。