第15章 宴の開幕
『え?危険?誰が?』
宗三「……貴女ですが?」
この全身ピンク何言ってんだろう
私はこの本丸で一番安全な存在だからね!?
私からしたらお前ら刀剣男士の方が危ないからね!?
その傍に置いてある刀を見なさい…あ、刀が本体だったか←
『私はこの本丸で一番安全な存在だからね!』
私は小夜と今剣を抱きしめ撫でながら話を進めた。
宗三「安全…そうですか。まぁいいんじゃないですか…ポジティブで」
なんだろ、宗三って見た目綺麗なのに何故か殴りたくなる衝動が…言動かな?その人を小馬鹿にしたような言動が原因なのかな?ん?
『小夜ちゃん〜、宗三がいじめるよ〜』
私は小夜にスリスリしながら助けを求める。
小夜「…宗三兄様、主をいじめないで」
小夜くんは小さな手で私の頭を撫でてくれる
それに加え、隣にいる今剣もよしよしとポンポンしてくれた
可愛すぎて本気で出血死しそうだ…
江雪「…弟達がこんなに話しているのはいつぶりでしょう……和睦の道が近いです…」
宗三「確かに、こんなに話したのは久しぶりかもしれまんね」
小夜「うん…主のおかげ」
左文字の3人が心做しか嬉しそうに微笑んだ。
そんな3人を見て、今剣は俯きながら少し悲しそうな表情をしていた。
『今剣…?どうかした?』
今剣「…えっ?あ、いえ…!なんでもないです……!」
さっき、どうも暗い顔をしてた。
気のせいではないはず……
はっ…!もしかして…仲間の岩融のことかな?
『岩融のこと考えてた?』
今剣「な、なんでわかるんですか!?」
『なんとなく…。いつも一緒だった仲間が居ないのは寂しいよね…』
私は今剣の肩を抱きながらあやす様にポンポンした。
すると、今剣が私に寄り添いながら寂しそうな表情を浮かべた
今剣「……ぼく、早く岩融に会いたいです…」
『うん…。資材もあるから、明日には岩融を鍛刀して復活させてみせるからね?だから、もうちょっとだけ待っててくれるかな?』
今剣「もちろんです…!今はあるじさまが居るから寂しさもちょっとになりましたよ!」