第15章 宴の開幕
『蛍丸……』
蛍丸に髪を撫でられ、胸がキュンとした。
ショタに撫でられるのはヤバイやつだ……
蛍丸に感謝の言葉を述べられ涙を零しそうになったが、何とか堪えたが……明石と愛染も思い思いに口を開いた。
愛染「俺だって主には感謝してる!もう審神者なんて信用できねぇって思ってたし、人間なんて私欲のためだけに俺達をモノとして扱って酷い奴らしかいないんだって思ってた……でも主は違くて、あんな酷い目に遭わされた蛍さえも主に付いてたし俺も信じてみようって思えたんだ。今は毎日楽しい!これも主のおかげだ!」
にっと笑いながら、こちらに言葉を投げかけてくれる愛染
明石「自分は、最初主はんのこと信じてなかったんですわ……だから刀向けてしもたけど…蛍丸が主はんを思う気持ちと、主はんと居て笑ってる国俊を見て信じようって思えたんです。国俊と同じく、毎日楽しい時間を送れてるから、ほんま感謝してますわ」
『……そんな事言われたら…涙が我慢出来なくなるよ…』
まさかこんな私が3人に感謝されてるなんて思ってもなかった。
審神者らしくないし、別に特殊な何かを持っているわけでもない……ただワチャワチャしてるだけの私に感謝だなんて…ほんと泣ける……!!!
蛍丸「悲し涙なら流さないで欲しいな……でも、嬉しい涙なら流していいよ?」
未だに私の髪を撫でながら顔を覗きながら見守ってくれる蛍丸
その行為に我慢出来なくなり、私は涙を流した。
『蛍丸……ありがとう…っ、もう3人とも大好きだよ!!!』
涙を拭いながら3人に思いを告げた。
大好きなんて言葉じゃ足りないけど、今はこの言葉だけで許して。ほんとに大好きだ
愛染「へへっ、主は泣き虫なんだな!」
明石「主はん、自分の胸で泣いてもええんですよ?」
そう言いながら両手を広げてくる明石
『いえ、結構です。明石の胸で泣くくらいなら蛍丸の胸で泣きます』
明石「主はん、酷いですわ…」