第15章 宴の開幕
蛍丸「国行は主にセクハラ行為するから、主には近寄らないでよね。俺の主なんだから」
明石「え…蛍丸酷いわ…」
蛍丸の言葉にあからさまに落ち込む明石…
明石は蛍丸を贔屓してるもんね…そんな大好きな蛍丸にそんな毒吐かれたら落ち込むわ〜
『明石…』
明石「ん?」
『ドンマイ☆』
明石「主はん、冷たすぎや…」
明石を弄るのは楽しいと内心密かに思ってしまったのは内緒である。
そんな中、愛染は料理を夢中で食べていた。
ハムスターか……!可愛いな、おまっ……
『愛染ゆっくり食べな?まだいっぱいあるからね!』
愛染「ん、わかってるって!主もちゃんと食えよ!」
食べながらにっと笑いかけてくる愛染を見れば何だか気が安らんだ。
私がここに来てから初めて味方をしてくれたのはこの3人だったなぁ……まぁ、明石は刀向けてきたけど最終的に良き仲間になったし。
この3人には感謝しかない。
この3人に出会ってなかったら…私は今頃どうなっていたのだろうか……。
そんな事を考えれば目頭が熱くなって下を向いた。
それを心配したのか、3人が私の顔を覗き込んできた。
蛍丸「……主?」
愛染「え、どうしたんだ?」
明石「具合悪いん?」
『え…あ、ごめん……。ここに来て初めて味方してくれたは来派の皆だったなぁって思い返してさ…何か3人と居るとすごくホッとするなぁって…ほんと3人が居なかったら、私きっとここまで来られなかったと思う!』
楽しい宴の場で泣くのは、何だか嫌で……私は涙をグッと堪え笑顔を見せた。
蛍丸「主…俺だって、主に感謝してるよ?主が救い上げてくれなかったら…今こうして楽しい日常は送れてなかったと思うしね」
蛍丸はほんのり笑みを浮かべながら、いきなり感謝の言葉を述べ私の髪を慣れない手つきで撫でてくれる。