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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第15章 宴の開幕





『ほら、素直なのはいい事だと思うんだよね〜。ね、前田』


とりあえずいい子な前田に話を振る。


前田「え…!?あ、は、はい…!」


いきなりの話の振りに慌てたように返事をする前田がとても可愛い。

すると目の前に座ってた薬研が箸で摘んだ料理を、私に差し出してきた。


『ん?なにかな?薬研』


薬研「大将、あーん」


『え?』


薬研のあーんに私はフリーズした。
なんだ、この展開、すごく恥ずかしい!


薬研「ほら、早く」


急かしてくる薬研に私は口を開けた……が、その瞬間薬研の差し出していた料理が消えた。


厚「んー、やっぱり主の手料理はうまいなぁ!あ、大将、俺があーんしてやるよ!ほら、あーん」


『んぐっ…』


薬研があーんしてた料理を食べたのは厚だった。
そして、変わりに厚が私の口めがけてあーんをしてきた為、反射的にパクリと食べた。


厚「大将、うまい?」


『う、うん…美味しいよ…?』


あーんされるとそっちに気がいって味わかんねぇぇぇえ!!!
味を味わうよりあーんの行為が照れるんだけど!


薬研「厚……お前…」


厚の行動に不満げな表情を浮かべる薬研。


厚「俺だって大将好きなんだからな!」


薬研「……」


何やら険悪なムードが漂っている。
な、なぜだ……私のせいか!?
でも宴なんだから喧嘩はダメだろ…!
止めなくちゃ…!


『ほらほら、宴なんだから喧嘩は無し!ほら、薬研あーんしてあげるから』


私は先ほどのをやり返すように薬研の口元に1口サイズの料理を運んだ。


薬研「なっ…何で俺がっ……」


『ほら、いいから!あーん』


薬研「っ……ん」


薬研は観念したように差し出した料理をパクリと食べた。


『美味しい?』


薬研「…あ、あぁ……うまい…」


ほんのり顔を赤らめてる薬研がなんだか新鮮だった。


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