第15章 宴の開幕
数分経てば、広間はだいたい席が埋まった。
今の光景を見て私はとても驚いている…
こんなに集まるなんて思わなかったし!!
辺りを見渡せば、見たことのない刀が多数居る。
だが私と目を合わせようとはしてくれない
あぁ、傷付いた……←
三日月「はっはっは、随分と大人数になったな」
立ち尽くしたまま広間に集まった皆に圧倒されていれば、三日月が隣に立ち声をかけてきた。
『三日月…私は心が折れそうだよ』
三日月「ん?どうかしたのか?そういえば、俺の仲間も連れてきたんだ…後で席に来てくれないか?」
『え?あ…うん、もちろん!宴中は、みんなの席に回る予定だからよろしくね?』
宴の席だから少しくらい心を開いてくれるだろ…
これを機会にみんなと打ち解けなくては……!
三日月「あいわかった。では後でな」
そう返事をすれば三日月は仲間であろう刀達の席に戻っていった。
また一人になってしまった…なんてこった
こうゆう宴ってどうやって始めればいいの?
え、私が「はい、皆さん。宴を始めます!」とか前に出て言うべきなのか!?
いやいや、そんなメンタルない
メンタル削れ過ぎてなくなるから、ほんと
こうゆう時は……主命の長谷部に頼ろう…!!
『長谷部……はーせーべー…!』
私は広間の目立たない場所から長谷部を小声で呼んだ。
すると、長谷部は全く私に気付いていない。
いつもなら「主命とあらば」って来てくれるのに……!
いや、目立たない場所に居るから?小声だから?
私が悪いのか…あぁ、誰かヘルプ!!