第15章 宴の開幕
あれから、安定や髭切膝丸に料理を並べるのを手伝ってもらいやっと宴の準備が整った。
『ふぅ、やっと終わったね〜…みんなお疲れ様!』
ぐったりしている3人に私は声をかけた。
大和守「あー、疲れた…まぁ、後は飲んだり食べたりするだけだね〜」
膝丸「どれだけの刀が集まるのか、楽しみだな」
髭切「沢山集まるといいね」
安定は宴を楽しむ気満々らしい。
膝丸はなかなか集まることのない刀が集まる事を楽しみにしているようで、髭切はそんな膝丸を見守る様に微笑んでいる。
みんなが楽しみにしてるから私まで益々楽しみになってくるよ、ほんと!
見たことない刀も来るのかな?あー、楽しみ!
とりあえず可愛くて癒しをくれる子を希望!
『何人来るか予想はできないけど、多分話したことない刀達は私を警戒してるから宴には参加しなそうだし…そんなに大人数にはならないよね』
大和守「それはどうかなぁ…清光が声掛けてたし、清光の事だから意地でも連れてきそう」
髭切「他には……あの大太刀の…、名前は何だったかな……」
膝丸「太郎太刀に次郎太刀だな」
髭切「そうそう、その2人が声掛けてたし沢山集まるんじゃないかな?」
『ま、まじか……あの、私が斬られそうになったら誰か守ってください、まだ死にたくないから!』
大和守「もちろん!守るよ!主に怖い思いはさせないからね?」
『安定……いい子すぎるよ…』
安定の言葉に感動して私は涙を流しそうになったがグッと堪えた。
私を含めた4人で色々と話をしていれば、広間に人が集まってきた。