第14章 宴の準備
大和守「主…ありがとう。これからも、僕のこと見ててほしいな…!」
安心したように可愛らしい笑顔を浮かべる安定
あぁ、今私はどっと癒されたよ…
『見てるよ、ちゃんと!見ないでって言われても見ちゃうんだからね!』
大和守「へへっ、見ないでなんて言わないよ〜。あ、俺も生クリーム混ぜるの手伝っていい?」
『え、手伝ってくれるの!?助かる!これ混ぜて泡立てるの大変なんだよね〜…あ、安定ボウル持って……』
私は生クリームの入ったボウルを安定に渡した。
『それでいて空気を入れるように混ぜるんだよ』
大和守「んー、こう?」
そして、泡立て方を教えてあげるとだんだん生クリームが出来上がってきた。
『そうそう!安定上手!』
大和守「そうやって褒められると照れるんだけど…っ」
『え、照れるの!?じゃあもっと褒めちゃおー!安定は可愛いなぁ、よしよし』
私は安定を撫でながら褒めると、照れたように俯いた。
とても可愛い…これが女の子じゃなくて男の子だなんて、時代は変わったものだ……
そんなことを脳内で考えていれば、また台所に誰かが入ってきた。
髭切「ん〜、甘い匂いがするね。今日は宴と聞いて、待ちきれなくて来ちゃったよ」
膝丸「兄者…子供みたいだぞ」
入ってきたのは髭切膝丸兄弟だった。