第14章 宴の準備
浦島「ん?どうしたー?」
『あ、いや、なんでもないよ!ただ、名前を褒められたことなかったから嬉しくて…』
浦島「まぁだいたいは、あるじさんって呼んじゃうしなぁ。あ、今日って何かあるの?みんなバタバタしてていつもより騒がしいから気になってたんだよなぁ」
『あれ、誘われてなかった?今日は宴をやるんだよ!だから皆に誘ってきてって頼んだんだけど…』
浦島はまだ誘われてなかったようだ。
ここは私が誘っていいものか…でもいい子そうだし誘っても……いいよね?
浦島「俺まだ誘われてない!」
『あのー、良かったら宴に来る?嫌じゃなければだけど……』
浦島「えっ、いいのか!?」
嬉しそうに目を輝かす浦島
その姿は純粋そのもので可愛らしい!
『もちろん!料理も食べれるから良かったら夜に来て?』
浦島「やったー!じゃあ、兄ちゃん達も連れてきていいか!?」
『兄ちゃん?』
この子も兄弟が居るのか…!
まぁ、粟田口程ではないだろうけど…!
浦島「俺の兄ちゃん達、仲が悪くてさ……ほんとはもっと仲良くして欲しいんだぁ」
『そうなのか…あ!じゃあ宴で仲良くなれるように私が手助けしてあげるよ!』
浦島「ほんとか!?ありがとうあるじさん!親切なあるじさんでほんとにありがたいよ〜、ぐすん」
目に腕を当てながら泣き真似をする浦島くん
なんかあざとくないか?←