第14章 宴の準備
数分経てば、私たちは万屋に到着した。
着いたはいいが…2人が握った手を離そうとしない。
『あのー、離してくれるかな?両手塞がってると買い物できないよ?』
包丁「離したくない気分なんだよねぇ。だから加州が離せばいいぞ!片手空いてたら買い物くらいできるし!」
加州「は?何言ってんの。お前が離せばいいじゃん」
包丁「うぅ…、大人げないぞ!」
おい、なんだこの状況は
可愛いよ?可愛いけども!!
言い争うことなのか!?
まぁ私は嬉しいんだけどね、うん
『喧嘩になるから2人とも離そうね、いい子だから』
包丁「いい子?俺、主の前ではいい子でいたいから離すね?」
そう言っておとなしく離してくれた包丁
うわ、いい子だ…聞き分けがいい……!!
包丁の様子につられたのか、清光もゆっくりと名残惜しそうに手を離した。
加州「…主、また帰り道に手繋ごうね?」
くっは……か、か、可愛い……
可愛くて私は今ココで逝ってしまいそうだ……
『うん、もちろんだよ!大歓迎!じゃあとりあえず買い物済ませちゃおうか』
加州「そうだね」
私たちは、何を買うか相談しながら買い物を進めた。