第13章 初遠征
え?なに、この状況……
私が刀剣贔屓してるみたいじゃん!
明石「主はん、贔屓はダメ…でしょ?」
なんだコイツ!!!
明石なんなの?殴りたい
その眼鏡ごと殴ってやろうか、まじで
『…贔屓なんかしてないだろー!みんな、そんな目で見たらいけません。そんな子に育てた覚えありません』
鶴丸「んー、育てられた覚えもないけどな」
お前黙れぇぇえ!!明石に加えて鶴丸とか無理だよ
私の精神崩壊するからやめよう、ね、いい子だから!
『鶴丸黙れ。ともかく、贔屓なんてしてないからね?全然してないからね!?』
清光「贔屓するなら俺だけにして?」
『いや、お前も落ち着いてほんと』
朝からヘブンだと思ってた私の朝は、もろくも崩れ去りました。
そんなこんな、みんなが揃ったところで朝食が始まった。
そんな中、少し離れた席で薬研が意味深な話をしていたのが耳に入ってきた。
薬研「なぁ。俺が作った試作品のドリンク剤が棚からなくなってたんだが……誰か知らないか?」
燭台切「あの台所の棚にあったやつかい?確か、昨日の夕食の片付けの時にはあったんだけどね……」
山姥切「なんだ、お前のやつだったのか。昨日食後に喉乾いて、たまたま棚にあったから飲ませてもらった」
薬研「………………大丈夫か?」
山姥切「……なにがだ?」