第12章 天使と夜の幸せ
いや、殺気立っている意味がわからない。
お前らが小夜ちゃん泣かしたんだろ、私の小夜ちゃんを!!!
『だ、誰だ、私の小夜ちゃん泣かせたの……!』
?「…強気のわりに、声が震えてますよ?」
『う、うっせー!!!』
べ、別にビビってないし……!
殺気立っている姿なんて慣れたし!……多分
?「私達は、穏やかな日常を過ごしたいだけなのです……和睦を求めているだけなのです…」
なんなの、スーパーロン毛さんが和睦とか何とかって言ってるけど……今って和睦じゃないのか?
私はとりあえず小夜ちゃんに聞くことにした。
『和睦…今は和睦じゃないの?小夜ちゃん、今は?和睦?』
小夜「っ……うん、和睦…すごく」
『だそうです、解決しました』
?「いや、何勝手に解決してるんですか」
口うるさそうなピンクだな…
小夜ちゃんが和睦なら解決でいいだろ!
『さぁ小夜ちゃん、お部屋で一緒にぬくぬくして寝よっか!お話も聞いてあげるからね』
私は、見知らぬ2人を放置して小夜ちゃんをよしよししながら部屋の方に向かった。
?「ちょ、小夜をどこに連れていくつもりですか」
『え、一緒にぬくぬくしながら寝るんです。あなた達に泣かされた小夜ちゃんを私が大きな愛で慰めますからご安心を!』
そして私は小夜ちゃんと部屋に戻った。