第11章 着替えを盗んだ変態
小夜「…じゃあ僕も…」
『本当に?じゃあ3人で一緒に寝ようか!』
小夜と今剣は嬉しそうに笑みを浮かべている。
おう、天使だ……天使がいる…
髭切「なら僕も一緒に寝たいな。人数多い方が安心できるんじゃないかな」
膝丸「あ、兄者?本気で言ってるのか?」
髭切の言葉に膝丸が困惑している。
それは私も同じ気持ちだ
『いや、狭くなるし大丈夫だよ。自室で膝丸と2人でゆっくり休んで、ね?』
髭切「そうかい?まぁ、今日一緒に寝た所で主の隣で眠れるわけじゃないし、また今度にしようかな」
『そうしてくれるとありがたい』
聞き分けのいい子で助かる……
これで清光とか安定だったら納得しないんだろうなぁ…
膝丸「すまないな、兄者が変なことを言って」
『いやいや!別に嫌とか思ってないから安心して?ただ、この子達優先にしちゃうと思うから楽しくないかなと思ってね』
髭切「そうだね…キミと話しながら眠りたかったから、また今度ね?」
『うん、また今度!』
今剣「ぼく、よるがすごくたのしみです!」
『そんなに楽しみにしてもらえて嬉しいよ!』
小夜「うん、僕もすごく楽しみ…でも兄様達に許可取らなくちゃ」
『兄様?小夜ちゃん兄弟居たんだ…初耳。じゃあ、とりあえず夜までに小夜ちゃんはお兄さんに許可を取ってきて?そうしないと私が翌朝串刺しになってるかもしれないから』
うちの小夜を夜這いしやがったな、このクソ尼!とか言われて八つ裂きにされたらほんとに怖いからね、うん。
小夜「うん、わかった…」
髭切「じゃあ、僕達もそろそろ行こうか」
膝丸「あぁ。そうだな」
髭切「じゃあ、またね?」
一言告げれば、2人はふらりと何処かへ行ってしまった。