第11章 着替えを盗んだ変態
今剣「ぼく…さにわなんて、みんな…みんな、おんなじだとおもってました……だから、こまらせたかったんです…っ」
『大丈夫だよ、私は全く怒ってないから。辛い思いしたんだもんね…信じられないのも当然だよ』
今剣の頭を優しく撫でながら慰める私。
着替え盗まれたからって何も怒ってないからね?
着替え盗んだ変態を探さなくちゃなんて言ってないからね?
ショタの変態だって可愛いしな、うん
薬研は例外だけども!
今剣「あるじ、さま…あたたかいです……」
今剣は気を許したように自ら私に抱き着いてきた。
『よしよし、これからは沢山甘えていいんだよ』
今剣「えへへ…すごくうれしいです……」
今剣は安心したように私に抱きついたまま眠ってしまった。
『……あれ、寝ちゃった…?』
小夜「…寝たみたい…」
『まぁ、私はこの後重要な用事があるわけじゃないからいいんだけどね』
私は眠った今剣の背中を優しく撫でながら寝顔を見ながら話していると、小夜が少し俯きながら何か言いたそうにしていた。
『…あれ?小夜くんどうかした?』
小夜「……なんでも、ない…」
『ほんとに?隠し事はなしだよー?』
小夜ちゃんはきっと自分から言い出すのが苦手そうだからなぁ…我慢させたくないし、なんとしても聞き出さなくては…!
そう思い私は小夜ちゃんを見つめた。