第10章 新 た な 刀 の お 手 入 れ
『じゃあ、ちょっとだけ失礼しまーす……ん』
私は手入れのために鳴狐に近付き、肩に手を添えれば軽くキスした。
鳴狐「……!」
なんだろうか、マスクのせいで手入れしにくいな
マスクとキスしてる気分だ!
お付の狐「…な、鳴狐!?大丈夫ですか!?」
一期「…私も最初は驚きました……」
一期は苦笑いをしながらお付の狐の狐と話している。
そんな中、手入れ中の鳴狐は頬をピンクにしながら大人しくしている
『ん……はい、終わり!』
傷が治ったのを確認すれば唇を離した
鳴狐「……あ、りがと…」
少し俯きながらお礼を言ってくる鳴狐
うむ、かわいいぞ!
だんだんコミュ障も治ってきてるし!
『痛いところはない?大丈夫?』
鳴狐「うん……大丈夫…」
お付の狐「綺麗に治って良かったですね!鳴狐!」
手入れの終わった鳴狐の首に再び巻き付くお付の狐
一期もこちらに寄ってきた。
一期「ありがとうございます。助かりました…主殿は体調大丈夫ですか?薬研から体調が悪いと聞いていたので…」
『あ、うん!風邪っぽかったのと神力の使い過ぎで寝込んじゃったんだけど、薬研にもらった薬飲んだらすっかり元気になったよ!』
一期「そうでしたか…それは良かった。主殿何かあったら皆悲しみますからね」
微笑みながら一期がこちらを見て話してくる。
あああ、ロイヤル王子っ!