第10章 新 た な 刀 の お 手 入 れ
私は光忠や伽羅ちゃんと別れて、一期の願いを叶えてあげようと部屋まで来た。
『一期〜、いる?』
襖を開ければ一期は居なく、その代わりに黒いマスクをした変わったイケメンがいた。
お付の狐「!?どちら様でしょう?」
え、今狐が喋らなかった?
いや、気のせい…だろ、多分。
『えっと、一期と約束をしてまして…一期はどこに?』
お付の狐「一期殿は少し席を外しております!良ければこちらにお座りになって待っているのがいいのでないでしょうか?」
『…………あ、はい』
やっぱり喋ってるの狐だよね?
この人…いや、この刀が喋ってるわけじゃないよね?
とりあえず約束は守りたいから、部屋で待たせてもらうことにした。
『…………』
鳴狐「…………」
なんだろ、この沈黙…
空気が重いし、耐えきれない…!
早く一期来いやぁぁぁあ!
なんでこんな時にいないんだ!
『…………』
なんて口に出して言えない。
だから私は黙って耐えるってゆう方向に走ります
鳴狐「…………」
お付の狐「なんですか?……ふむふむ、わかりました!」
何から黒いマスクのイケメンが首に巻かさっている狐に何かをコソっと伝え、それを狐が納得したように聞いている。
何を言ってるのかはさっぱり聞こえないが……