第10章 新 た な 刀 の お 手 入 れ
その後、散々泣いた鶴丸は泣きつかれて私の上で寝てしまった。
『……お、重い………ちょ、光忠に伽羅ちゃん助けて…』
燭台切「あ、ごめん…今、鶴ちゃんを退かすから」
私の助けに光忠が鶴丸を退かし、そのまま敷いてあった布団へと寝かせた。
倶利伽羅「お前、大丈夫か?」
鶴丸に押し倒されてた私を伽羅ちゃんが抱き起してくれた
なんて優しい子…群れたくないのに平気か?←
『ありがとう伽羅ちゃん…いやぁ…刀に襲われるって怖いね』
本当に怖い…いつ斬り殺されるか…!
しかもみんな華奢に見えて力ありすぎだし!
燭台切「鶴ちゃんも重たい過去があるからね…でも、あんなに取り乱すとは思わなかったよ」
『私も予想外だった…。てか…こいつ私を生き埋めにする気だったの?ますます許さん!二度目会ったときはシカトしとこ』
倶利伽羅「さっきの会話からのシカト……女って怖いんだな…」
『私は鶴丸を恨んでるからね、いつか復讐するからね。よし、もう本当に私は行くからね?こんなところで鶴丸のお守りをしてるほど暇じゃないんだ』
光忠は私を見ながら笑った。
燭台切「ははっ、鶴ちゃんのお守りなら僕たちに任せて、主は次の仕事に行っていいよ。手入れ感謝するよ」
倶利伽羅「……手入れ助かった」
ぶっきらぼうに礼を述べてくる倶利伽羅。
『いいえ!またなんかあったら言ってね?』
そう二人に告げながら私は部屋を後にして、粟田口の部屋に向かった。