第86章 山姥切問題
『…別に、長義くんの事は嫌ってないよ』
長義「…本当?」
『うん…嫌いだったら今すぐにでもこの本丸から追い出すし、受け入れようともしないよ。それだってこの本丸は刀剣男士が多くて毎日賑やかなんだから』
長義「…なら、俺と偽物くんどっちが好きなんだい?」
まさかの質問に私は瞬きを繰り返す。
なんだその質問は…なんて思いながら私は小さいため息を吐く。
『あのね、そうゆうまんばくんと比べるような言い方するからアンタの事h……ンン!?』
話している最中、いきなり腕を引かれ後頭部に手を添えられそのまま唇にキスをされた。
いきなりの出来事に私は目を見開いてフリーズした。
少ししてゆっくりと唇が離れれば、長義くんはクスッと笑った。
長義「…さて、俺はこの本丸の刀剣男士に挨拶をしてくるよ。それじゃ、焼き芋パーティーで会おう」
それだけ言い残せば、長義くんは立ち上がって部屋を出ていってしまった。
……え?今何があった…???
私はさっきの出来事に気持ちがついて行かず首を傾げた。
あの子は……キス魔なのか?
てか他の刀剣達に挨拶して来るって言ってたよね?
キス魔だったら皆餌食だね…ドンマイ…皆…
とりあえずショタちゃん達にだけはやめてくれ長義くん…
そんな事を願いながら、私も焼き芋パーティーに行くために部屋を出た。
すると、部屋の近くにまんばくんが立っていた。