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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第85章 謎の不審者





『山姥切って……』


長義「この本丸にもいるだろう?偽物くんが」


偽物くんとは…?
私は偽物の山姥切と聞いて、コイツは何を言ってるんだろうと最初は思ったものの、前にまんばくんが自分のことを写しとかなんとかって言ってたような……


『偽物って、山姥切国広のこと?』


長義「そうだよ。やっぱり偽物と比べると本歌が輝いて見えるかな?」


『いや、別に』


長義「………えっ?」


『うちのまんばくんは本当にいい子で可愛くて天使でほんっとに綺麗な子なの!どこの馬の骨だかわからないアンタみたいな奴と比べられるとすっごい不快なんですけど?本歌だかなんだか知らないけど、私にとってまんばくんは大切な子だから悪口言うのは許さないよ』


その言葉に開いた口が塞がらない長義くん。
今までチヤホヤされて来たんだろうなぁ…なんて思いながら長義くんを見ていれば、落とし穴の出口付近から後退りするような足音が聞こえた。

その音に上を見上げれば、姿は見えないが少し汚れた布の端が見えていた。


『あ、まんばくん!!!助けに来てくれたの!?おーい!まんばくーん!!!』


私は外に向かって声を掛けるも全然返事がない。

あれ?助けに来てくれたわけじゃないのかな?
不審に思いながらも再び声をかけようかなと思い手を振りながら声を出そうとすれば、いきなり長義くんに手を掴まれグッと引き寄せられては唇にキスをされた。


『…んっ、んん…!?』


いきなりのことに驚きが隠せず、相手の胸板を空いている方の手で押し抵抗するも離れる気配もなく、抑えられていた手を解放されれば私の後頭部に手を回して抑えつければ口内に舌を入れられる。


『っ…んん、やっ……』


舌を絡められ、どんどん酸素が薄くなり自然と涙目になる。


山姥切「…!おい、うちの主に触るな…っ」


いきなり黙り込んだ私の違和感にすぐに気付いたのか、まんばくんは自ら落とし穴の中に来てくれた。
すると私を守るように長義くんを離してくれた。



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